12月は掃除中の事故による救急搬送が最も多い月だそうです。
ちなみに、搬送される方の多くは60歳以上です。
住み慣れた家で、いつもと同じように掃除している最中の事故。
もしかしたら、体の痛みより精神的なダメージの方が
大きいかもしれません…。
■過去5年間の状況
東京消防庁によると、平成25年から平成29年までの5年間に
掃除中の事故により救急搬送された方は、
東京消防庁管内だけで3,772人に上るとか。
ちなみに、事故の種別の上位3つは
・ころぶ・・・1,470人(39.0%)
・落ちる・・・1,004人(26.6%)
・ぶつかる・・ 325人( 8.6%)
で、以下は「切る・刺さる」「挟む・挟まれる」と続きます。
■事故の事例
【ころぶ】
・トイレを掃除中、かがんだ際に前のめりに転倒し、頭頂部を受傷
・浴室内清掃中に転倒。腰部を打撲し歩行困難に
・掃除中に掃除機のコードに引っかかって転倒し、右大腿部を受傷
【落ちる】
・リビングでエアコンの掃除をしようと段差にのぼった際、
バランスを崩して転落し、右手首と腰部を受傷
・2階ベランダの掃除中にバランスを崩し、1階の庭へ背中から転落
・脚立に乗り浴室の天井を掃除中、脚立がぐらつき空の浴槽内へ転落
■事故防止のために
高所を掃除する際は、安定した足場を選ぶだけでなく
・片手で固定された家具などにつかまる
・降りる際に足を踏み外さない
といった注意も必要です。
また、体力の不安や年齢による衰えを感じた際は、
無理をせず、業者に依頼することも検討しましょう。