この写真の住まい、自然素材をふんだんに使って大規模リフォームをした住まいなのですが全体的に大変、素敵な住まいに変身いたしました。
リビング、玄関を素敵にリフォームしたいというのは誰もが望むリフォーム工事だと思うのですがこのような階段スペースのような脇役の空間こそ、豊かに生活するうえで大事なポイントの一つだと大工高野は考えています。
特に階段は家族が毎日、行きかう生活動線です。そういった場所がこのようにやわらかな光に包まれたお洒落な空間だと本当に豊かに生活が出来ます。
写真の左にある手摺は工事をする前からこの家にあったものですが大変、この住まいのポイントになっています。
しかしこのような良くある昭和の材料はダサいということで一般的には壊して新しくすることが多いように感じます。
こうやって見ると本当に洒落ています。色も沢山ある色見本の色の中からお施主と「あーだこーだ」と悩みながらこの色を選びました。当時は色々と悩んで決めましたが今ではこれ以上ないといえるほどこの住まいになじんでいます。
この手摺も「古材」と呼べるように感じます。住み手の工夫や愛着で新しい姿になりまた愛される、、、これは本当に嬉しいことです。
大工高野はなるべく使える材料にはその材料が持つ魅力が生きる提案をしたいと心がけています。大工高野「古材物語3」より